そこが知りたかった!
2、キッチンはオープンスタイルのほうがよい!?
 キッチンのスタイルには、オープン型とクローズド型がある。オープン型はリビングダイニングと一体化した設計のもの。これに対し、クローズド型はリビングダイニングから完全に分離し、リビングダイニングからキッチン内が見えにくい設計を指す。
 オープン型とクローズド型のうち、5年くらい前まで圧倒的に人気が高かったのはクローズド型。じつは、私・櫻井幸雄もクローズド型を推奨し、この特集の第5回「誰も言わなかった、住宅選びの落とし穴」でもそのことを書いた。
 「オープン型は、キッチン内が汚れてくると悲惨。そして、臭いや音が広がりやすいので、そのことを覚悟して」と書いた。今から3年前、2007年のことだ。
 で、今の私はどう考えているか。
 じつは「オープン型もいいんじゃない」と宗旨替えをしている。その理由は、キッチンの設備が大きく進化したからだ。
 換気扇の性能が向上し、臭いや油煙を拡散しにくくなった。ガスコンロの清掃性が格段に向上し、オープンにしても恥ずかしくなくなった。
 さらに、重要なのは、ディスポーザーや食器洗い乾燥機が普及し、シンクに(流し)に汚れ物が溜まりにくくなった。以上の理由で、キッチンがお客さんに丸見えになっても支障がなくなったのである。
 さらに、シンクには「静音設計」が広まり、水はね音が小さくなった。住宅設備が進化し、臭いや音、見栄えの問題が少なくなったのである。
 そうなれば、キッチンをクローズド型にして、奥に引っ込める必要がない。オープン型で支障がなければ、そのほうが夏は涼しいし、気分も晴れる。リビングのテレビを見ることができるし、子供の様子も分かる。家族と会話しながら作業ができる、と調理を孤独な作業から解放できるわけだ。
 今は、楽しく家事ができるオープン型がキッチンの主流。若い世代は迷うことなくオープン型キッチンを選ぶ――5年ひと昔と感じてしまう話である。
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