分譲マンションの共用施設は実は落とし穴が多い。
代表的なのは、「機械式駐車場なのに毎月の駐車場料金が安い」というケース。機械式駐車装置は毎日動かすために電気代がかかるし、定期的な点検、そしてペンキの塗り替えといった維持費用もかかる。維持してゆくために結構お金がかかる施設なのだ。
にもかかわらず、駐車場使用者から徴収する金額が少ないと、いずれどこかにしわ寄せが来る。お金が足りないからといって、管理費や修繕積立金から持ち出すことは許されない。それは、別の使い途が決まっているからだ。
破綻なく機械式駐車場を維持してゆくためには1台あたり毎月5000円以上の駐車料金は必要。自走式駐車場であれば安い料金でも大丈夫だが、機械式なのにあまりに安い駐車料金は落とし穴になってしまうのである。
別の落とし穴になるのは、やがて使われなくなる施設。例えば、キッズルームという共用施設がある。屋内に設けられた子供の遊び場で、雨の日も小さな子供が安全に遊ぶことができる施設だ。
この施設、マンション内に小さな子供がいなくなれば無用の施設となってしまう。遊ぶ子供がいなくなったときの使い途があらかじめ決められていればよい。集会室に使うとか、カルチャー教室として使う、といった用途だ。
それが決められていないと、ムダなスペースになってしまうし、どのように転用するかに関して管理組合でもめることもある。キッズルームも落とし穴になりやすい。
同様に、年月の経過とともに使われなくなるのが、共用庭の池や噴水など。水の循環がうまくいかなくなり、干上がる可能性がある。そのため、新築マンション購入時には「10年経っても循環するように設計されているかどうか」、また、「循環がうまくいかなくなったとき、どのように転用するか考えてあるか」を確認しておくことが必要だろう。
|