マンションや建売住宅を購入する際、システムキッチンや洗面所、システムバスなどの設備は二の次でよいとする考え方がある。それよりも大切なのは住宅の立地と基本構造。基本的な部分がよければ、設備は安っぽくてもよい。「システムキッチンが気に入らなければ後で交換すればいいじゃないか」という考え方である。
これにも落とし穴がある。
もちろん、立地や基本構造は大切。しかし、設備は「後で交換できるから、気に入らなくてもよい」というものではない。
というのも、台所やお風呂の設備はそう簡単に交換できるものではないからだ。費用が高いし、いつ交換できるのかという問題もある。
まず、新品の状態で取り替えるのはもったいない。
そこで、壊れたら交換しようということになるが、現代の住宅設備は簡単に壊れるものではない。5年、10年では壊れない。20年くらい経って、ようやく交換してもバチがあたらないと思えるくらい傷んでくる。そこでようやく交換できるのだが、果たしてそれが幸せだろうか。
例えば、システムキッチンが気に入らなかったとする。そのシステムキッチンを20年も使い続けると、子育て期間が終わってしまう。子育て期間こそシステムキッチンがフル稼働する時期。その時期に気に入らないシステムキッチンを使い、子供たちが巣立った後でようやく満足できるシステムキッチンを入れてもうれしいだろうか。
「子育てしている時期にこんなシステムキッチンが欲しかったなあ」と思うことになりがち。
そのことを考えると、基本構造と同じくらい設備も重要と言わざるを得ない。
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