マンションは、敷地を有効活用できる住宅形式。その最たるものが超高層マンションで、一戸建てならば30軒程度しか建たない面積に200戸以上の住宅を積み重ねるようなことができてしまう。そのため、庭の一角に駐車スペースをつくっても、一部の人しか利用できないという事態が生じる。
実際、超高層マンションの場合、駐車場の設置率は非常に低い。50%以下=つまり、全200戸の場合、100台以下というケースが一般的だ。2戸に対し1台分しか用意できないので、当然ながら利用希望者が殺到する。「もっとたくさん駐車場を用意できないか」ということになってしまう。
このような不満をなくすためには、「駐車場設置率100%以上」にしなければならない。全戸分の駐車スペースに来客用として数台分の駐車スペースを用意するわけだ。が、実際には、全戸分の駐車場を用意してもすべて埋まるわけではない。車を所有しない家庭もいるからで、実質的には80%〜90%の設置率で十分。だから、住戸数の90%くらいが駐車場の適正数となるのだが……、「全戸分の駐車場を用意しても使われないスペースが生じてしまう。それが分かっていても、あえて全戸分の駐車場を用意する」――そういうマンションは少なくない。その理由は、「素朴な疑問3」で詳しく解説したい。 |