オートロックのセキュリティ効果を高めるのは、エントランス以外の場所から侵入できないようにすることが大切。具体的にいえば、マンション敷地を囲うフェンスの高さが重要だ。フェンスの高さは1メートル50センチ程度では不十分。簡単に乗り越えられてしまう。乗り越えようとする気も起こさせない高さ――2メートル70センチ程度の高さが必要になる。
その上で、オートロックを二重、三重に設置すれば、不正侵入を防ぐ効果は大きい。オートロックを二重、三重にするのは、“共連れ”を防止するため。共連れというのは、正規の入館者の後ろに付き、こっそり入ってしまうこと。そのような不正入館を防いで、犯罪や迷惑を防ぐわけだ。
ただし、フェンスを高くし、オートロックを二重、三重にしても泥棒などの犯罪者を完全にシャットアウトできるわけではない。完全にシャットアウトするためには刑務所や銀行のようなガードが必要。そうなると、居住者が出入りするときの面倒が増える。それも困るので、ほどほどのガードが現実的となるわけだ。
実際のところ、二重、三重のオートロックでも、居住者の出入りはだいぶ面倒になる。オートロックを通過するたびに暗証番号を押したり、キーを鍵穴に入れ、回す行為を強いられると、これは大きな欠点となる。
そこで、現在は、非接触キーを採用することが広まっている。鍵をかざすだけで、オートロックが開く。場合によっては、玄関ドアのキーをポケットに入れておくだけで、オートロックが開くという方式もある。
ガードは固めるが、居住者の出入りは簡単にする――矛盾する二つの事柄を実現することが求められているわけだ。 |