そこが知りたかった!
第1回:ホントはどうなの?「光熱費」
 
オール電化と電気ガス併用で、光熱費はどちらが安いの?
 従来の住宅は電気とガスの併用式が主体だった。これに対し、「新しい方式」とされるのが、ガスを使わないオール電化方式。この二つの方式は、どちらが光熱費が安いのか。これに関し、単純に結論を出すことはできない。家族の人数や生活スタイルによって光熱費が変わってくるからだ。

 参考までに申し上げると、従来は圧倒的にオール電化のほうが高かった。
クリーンで安全だけど、毎月の電気代が高い――それでは、利用者が満足しないと、料金を下げる工夫がこらされた。料金が安く設定されている深夜電力を極力活用する工夫もそのひとつである。  深夜電力を利用し、夜中に温水をつくり、それをタンクに溜めて翌日使うといったことを行うわけだ。このプランでは、電気を使う行為を深夜電力の時間帯(午後11時から翌朝まで)に集中させるのが得になる。電気温水器の運転は自動的に夜中に行われるからいいとして、食器洗い乾燥や浴室乾燥などエネルギーの消費量が多い作業は夜中に行うほうが得になるわけだ。
イメージ半面、この料金プランの場合、昼間の電気代は高く設定されているので、昼間は極力電気を使わない生活が望ましい。休みの日も昼間は誰も家にいないという家庭の場合、深夜電力の恩恵をフルに活用でき、光熱費はとても安くなる計算が成り立つ。
 ただし、夏休みなどで昼間も冷房を使い、IHクッキングヒーターで昼食をつくる機会が増えると、総じて電気代が高くなることも覚えておきたい。
これに対し、ガスは時間帯や季節に関係なく、料金が一定(床暖房用プランであれば、冬期12月〜4月は更に割引き)。そのため、生活パターンによる損得は生じない。そのことを踏まえた上で、我が家はどちらが得かを考えなければならないのだ。


● オール電化でお風呂のお湯が冷めたら……
 以前の電気温水器は、お風呂の「追い焚き」ができず、それがオール電化の弱点のひとつとされた。湯船にためたお湯が冷めてしまったとき、もう一度沸かすという行為ができず、温水ダンクに溜まっている熱湯を湯船に注いで湯温を上げる「高温差し湯」方式に頼らざるを得なかったのである。
 この方式は効率がわるく、湯船の湯量が増えてしまう欠点もあった。その点、現在は、保温機能を備えられ、湯船の湯温を一定時間、設定温度に保ってくれる。使い勝手の不自由さが解消されているわけだ。
ただし、保温のためのエネルギーが必要で、保温時間が長くなればなるほど、電気代が上がる。例えば、ママと赤ちゃんが夕方6時くらいに入浴し、パパが0時近くに帰ってくると、それだけ電気代がかさむことに。そういうケースが多い家庭では保温力の高い浴槽を採用するといった工夫が求められる。その他にも貯湯タンク式の電気温水器の場合、深夜にお湯を使うと、その分の沸かし上げが翌朝の電気料金の高い時間帯になることや、朝シャンや来客時、家族人数の増加など、お湯をたくさん使う場合に湯切れのおそれがあることも覚えておきたい。
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