櫻井幸雄のモデルルーム見学術
住宅設備の見方
システムキッチン

 カウンター(天板)の素材は基本的に三種類。ステンレス、人工大理石、天然石板だ。このうち、最も高価なのは天然石板で、大理石や御影石などが用いられる。天然石板であればいうことなしだが、採用されるケースは少ない。
 一般的な天板素材はステンレスと人工大理石。両者に優劣はない。どちらがいいかは、人によって意見が異なり、好みで選べばよい部分だ。
 それよりも気をつけたいのは作業台のサイズ。作業台とはシンク、コンロを含むシステムキッチン表面のこと。この作業台はファミリー向け住戸の場合、奥行60センチ×幅240センチあればいうことなし。それが無理なら、幅は少なくとも180センチ以上ほしいところだ。
 作業台の高さ(つまり、システムキッチンの高さ)は、身長÷2プラス5センチが使いやすい目安とされているので、参考にしていただきたい。
混合水栓

 湯と水を混ぜて適温にするのが混合水栓。レバー1本で温度調整と水量調整を行える「シングルレバーの混合水栓」が分譲マンションでは標準的な設備となる。さらに、ヘッド部分が伸びるシャワー水栓であれば、使いやすさが増す。
 シングルレバーの混合水栓で、ドイツ製やアメリカ製など輸入品を使っているのはお金をかけている証拠。プラス評価となる。
シンク

 シンク(流し)はステンレス製が主流。カウンターは人工大理石でもシンクはステンレスになるのが一般的だ。
 シンクで気をつけたいのはサイズと機能性。サイズ面では手持ちの大型鍋が無理なく洗える大きさであってほしい。
シンクの機能性というは、次のような性能を備えているかどうかを指す。
 まず、蛇口から勢いよく水を流しても音が小さいこと。そして、熱湯を流してもボコンといわないことだ。水の音を小さくするためには、「静音設計のシンク」になっているかどうかがポイントとなる。次に、熱湯でボコンという音がしないためには、ステンレス板の厚さが重要。ステンレス板が薄いとボコン音が発生しやすい。1ミリ以上のステンレス板を使っていれば安心だ。
ディスポーザー

 ディスポーザーは必ずしもすべての新築マンションに備えられているわけではない。それゆえ、ディスポーザーが付いていればまずはプラス評価。さらに、ディスポーザーの口が広いとか、内部機構を取り出すことができる構造になっていればなおよし。
 ディスポーザーがない場合、24時間ゴミ出しOKなど、生ゴミを出しやすくなっていれば不便さは少ない。
コンロ

 コンロにはガス式と電気で作動するIHクッキングヒーターの二種類がある。どちらを選ぶかは好みによるところが大きいのだが、問題はコンロの口数。さらに同時にいくつのコンロ・グリルを使えるかなどをチェックしておきたい。当然ながら、同時に多くのコンロ・グリルを使えるほうが便利であり、高評価となる。
レンジフード

 換気扇が内部に仕込まれたレンジフードは、吸引力の高さとデザインのよさで評価したい。吸引力の高さでは排気と同時に給気も行う方式が代表となる。
 デザインのよさで評価が高いのは、オールステンレス製のもの。最近は外国製のものが出ているが、日本製でも暖冷工業などすぐれた製品づくりメーカーがある。
 このような性能面のチェックとともに、スイッチに手が届くか、掃除が楽か、といった点も見るべきポイントになる。
システムキッチンの引き出し・扉

 高級なシステムキッチンでは引き出しにブルモーション機構を付けているのが普通だ。引き出しを閉めるとき、ゆっくり吸い込まれるように閉まる装置である。このような機構が付いているものが高評価。引き出しだけでなく、観音開きの扉にもブルモーション装置が付いていれば、なおよし。
 ちなみに、観音開き扉に耐震ラッチ(大地震のとき、扉が開くのを防ぐ)が付いているのは、今や当たり前になっている。
住宅設備の見方「キッチン編」のトップに戻る
 
▲このページのトップに戻る